何かを食べていると、愛犬がそばに寄ってきて、ジーっと見つめられると、心が揺れますよね。
「あげようか、どうしようか」って。
迷っているうちに、催促の「ワンッ!」
愛犬も家族の一員ですから、同じ食べ物を分けあうことは大切なことだと思います。
ただ、犬と人間では体の大きさ・機能が異なりますので、食べて良いものダメなものは、しっかり把握しておきましょう。
食べることは、愛犬にとって一番の楽しみ!
愛犬の食事をコントロールすれば、長生きしてくれますよ。
この「【犬編】人間の食べ物であげていいもの一覧」が、その一助になれば幸いです。
なお、「犬・猫が食べてはいけないもの一覧」という記事もありますので、合わせてご覧ください。
また、環境省の『飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~』(2018年8月発行第三版)を参考にしてください。
環境省は、「ペットフード・ガイドライン」を元に動画も公開しています。
Youtube 動画>>避けたい食材、注意が必要な食材編(環境省)
犬に人間の食べ物であげていいもの「野菜」編
しかし、人間と生活する中で、雑食性肉食動物に変化していきます。
ペットとして飼われるようになってからは、獲物を獲る必要がなくなり、食物繊維はドッグフードから補給しています。
ドッグフードとは別に、あえて犬に野菜をあげるメリットはあまりありませんが、おやつ替わりとしてあげると、肥満対策になります。
また、いつものドッグフードにトッピングすると、ドッグフードに飽き気味の愛犬はよろこんで食べる可能性があります。
※一覧に「期待できる効能・効果」を書いていますが、あくまで栄養素・成分からみた効能・効果で、必ず犬に効果があるとは限りません。
食 材 | 注目の栄養素 | 期待できる効能・効果 | 注意 |
キュウリ | 約95%が水分、カリウム、ビタミンC | 利尿作用、老廃物の排出 | |
キャベツ | ビタミンU、ビタミンC、アミノ酸、カルシウム | 便秘解消、胃粘膜の新陳代謝を活発にする | |
トマト | リコピン、ビタミンC、葉酸 | 抗酸化作用、ガン予防、老化防止 | あり |
ピーマン | β-カロテン、ビタミンC・E、カリウム | 動脈硬化予防、夏バテ防止、免疫力強化 | あり |
カボチャ | β-カロテン、ビタミンE、カリウム | 抗酸化作用、ガン予防、老化防止 | あり |
ジャガイモ | でんぷん、ビタミンC・B1、ナイアシン、カリウム | 粘膜の強化、便秘解消 | あり |
トウモロコシ | リノール酸、ゼアキサンチン、ビタミンB群 | コレステロール値低下、白内障予防、疲労回復、健脳 | あり |
スイカ | 果肉の約95%が水分、カリウム、β-カロテン、リコピン | 利尿作用、高血圧予防、抗酸化作用 | あり |
しいたけ | 90%以上が水分、レンチナン、β-Dグルカン、エリタデニン | ガン予防、免疫力の向上、コレステロール値低下 | あり |
ブロッコリー | レモンの2倍以上のビタミンC、スルフォラファン | 抗酸化作用、解毒作用、ガン予防 | あり |
レタス | 95%が水分、β-カロテン、ビタミンE、カリウム | 利尿作用、食欲増進、整腸作用 | |
ゴーヤ | モモルデシン、ビタミンC | 血糖値の低下、胃腸粘膜の保護、食欲増進 | |
タケノコ | シュウ酸、カルシウム、ビタミンB1・B2、ミネラル | 整腸作用、大腸ガン予防、動脈硬化予防 | あり |
さつまいも | でんぷん、β-カロテン、ビタミンC | 整腸作用、便秘解消 | あり |
にんじん | β-カロテン、カリウム、ペクチン(食物繊維) | 免疫力強化、ガン予防 | あり |
犬に人間の食べ物であげていいもの「果物」編
たまたま食べた程度なら問題はありません。
ぶどう以外は、基本的に犬が食べても問題はありませんが、「種」には注意!
小さな種でも喉にひっかかって、咳き込むことがあります。
大きな種が喉に詰まると、窒息する危険があります。
また、果肉は問題がなくても、種に有毒な物質が含まれている場合があります。
食 材 | 注目の栄養素 | 期待できる効能・効果 | 注意 |
ブルーベリー | β-カロテン、ビタミンE | 抗酸化作用、免疫力の向上、老化防止、血行促進 | |
メロン | 約87%以上が水分、β-カロテン、キャバ、カリウム | 抗酸化作用、動脈硬化の予防、老化防止、ストレス緩和 | あり |
桃 | ペクチン、ナイアシン、アントシアニン | 便秘・下痢の予防、コレステロール値低下、血糖値上昇抑制 | あり |
バナナ | カリウム、マグネシウム | 利尿作用、塩分の排出、疲労回復、筋肉の収縮 | |
柿 | ビタミンC、β-カロテン | 抗酸化作用、便秘解消、ガン予防 | |
栗 | ビタミンB1・B2・C、カリウム | 疲労回復、老化防止、抗酸化作用、高血圧予防 | あり |
イチゴ | ビタミンC、キシリトール | 抗酸化作用、老化防止、動脈硬化の予防、虫歯予防 | |
みかん | ほとんど水分、ビタミンC、βカロテン | 利尿作用、抗酸化作用、老化防止、免疫力の向上 | あり |
リンゴ | ペクチン、リグニン、セルローズ、ビタミンC | 軟便・下痢の解消、便秘の解消 | あり |
梨 | 90%以上が水分、カリウム | 利尿作用、高血圧予防、疲労回復 | あり |
パイナップル | クエン酸、プロメリン | 食欲増進、食糞の改善 | |
キウイ | クエン酸、リンゴ酸、ビタミンC・E、アクチニジン | 便秘の解消、疲労回復、食欲増進、抗酸化作用、食糞の改善 | あり |
さくらんぼ | アントシアニン、ビタミンC、β-カロテン | 便秘の解消、老化防止、疲労回復 | あり |
犬に人間の食べ物であげていいもの「肉類」編
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犬に人間の食べ物であげていいもの「乳製品・卵」編
特にヨーグルトはカルシウムも豊富なので、犬の骨や歯を丈夫にする働きもあります。
ただし、ヨーグルトならなんでも良いということではありません。
犬それぞれに合った乳酸菌というのがあります。
つまり、姉のモモに合う乳酸菌でも、弟のレオには合わないことがあり得ます。
ヨーグルトに含まれている乳酸菌にはとても多くの種類があり、メーカーによって使用している乳酸菌が異なります。
あなたの愛犬に合ったヨーグルトを見つけるには、便が良いか悪いかで判断できます。
鶏卵の黄身は、栄養補給として最適です。
体の調子が悪かったり、老犬で食事をあまり摂らないときは、お粥にゆで卵の黄身を混ぜてあげると、よろこんで食べることがあります。
なお、卵の白身は、加熱処理をすると問題はありません。
食 材 | 注目の栄養素 | 期待できる効能・効果 | 注意 |
ヨーグルト | 乳酸菌、カルシウム | 腸内環境を整える | あり |
鶏卵 | 動物性タンパク質、ビタミンA・D・E | 栄養補給 | あり |
とうふ | タンパク質、カルシウム、ビタミンE | 栄養補給 | あり |
チーズ | 乳酸菌 | 腸内環境を整える | あり |
牛乳(人用) | たんぱく質、脂質、ミネラル、ビタミン、カルシウム | 健康維持 | あり |
犬に人間の食べ物であげていいもの「魚類」編
生魚には寄生虫がいる可能性があるので、釣ってきた魚を生のまま与えるのはやめましょう。
スーパーなどで売られている刺身用の魚は、人が食べても良いように処理がされていますので、犬に与えても問題はありません。
ただし、魚を常食すると、猫に多くみられる「黄色脂肪症(イエローファット)」にかかる可能性があります。
また、鮮度が落ちた魚を食べると、ヒスタミン中毒を起こすことがあります。
黄色脂肪症とヒスタミン中毒に関しては、下表の「鰹」のところで取り上げています。
食 材 | 注目の栄養素 | 期待できる効能・効果 | 注意 |
マグロ(赤身) | タンパク質、アミノ酸、IPA、DHA | 体力向上、肝臓の働きを助ける | あり |
鯛(たい) | アスタキサンチン、タンパク質、IPA、DHA | 抗酸化作用、体力・筋力・免疫力の向上 | あり |
鮭(さけ) | アスタキサンチン、タンパク質、ビタミンD・E | 抗酸化作用、皮膚・被毛の改善 | あり |
うなぎ(白焼き) | ビタミンA・B1・E、EPA、DHA | 目の粘膜を守る、疲労回復、抗酸化作用 | あり |
鱈(たら) | グルタチオン、ビタミンD | 抗酸化作用、肝臓・皮膚・目の働きを高める | あり |
サンマ | DHA、EPA、タウリン | 脳細胞の活性化、血液・血管の健康維持 | あり |
鰹(かつお) | ビタミンD・B群、ミネラル | 貧血の改善、栄養補給 | あり |
犬に人間の食べ物であげていいもの「麺類」編
人間用のつゆはダメ。かつお節から出汁をとって、麺にかければ栄養も補給できます。
和そばに関しては、そばアレルギーに注意しましょう。
人間のように、ツルツルっとは食べられませんので、喉につまらせないように麺の長さを調整してあげてください。
食 材 | 注目の栄養素 | 期待できる効能・効果 | 注意 |
そうめん | 炭水化物 | 特になし | あり |
うどん | 炭水化物 | 特になし | あり |
和そば | ルチン(ビタミンP) | 毛細血管の健全化、高血圧や脳卒中の予防 | あり |
パスタ・スパゲティ | 食物繊維 | 腸の健全化 | あり |
犬に人間の食べ物をあげていいもの「豆類」編
いつものフードにトッピングして与える方法がおすすめです。
ただ、納豆を嫌がる子もいますので、初めて食べさせるときは、少しだけトッピングして様子をみましょう。
もちろん、薬味やタレは付けないようにしましょう。
ゆでた枝豆は、少しつぶしてあげると消化不良を起こしにくいです(塩ゆではNG)。
つぶさないと、特に小型犬は、喉に詰まらせる危険があります。
生の豆は消化せずにウンチと一緒に出てきますので注意しましょう。
また、生の豆にはタンパク質の分解を阻害する成分が入っています。
食 材 | 注目の栄養素 | 期待できる効能・効果 | 注意 |
納豆 | ナットウキナーゼ、ビタミンB2、食物繊維 | 血栓の予防、糖尿病の予防、整腸作用 | あり |
枝豆 | タンパク質、ビタミンB1、カリウム、食物繊維 | 疲労回復、栄養補給、利尿作用 | あり |
犬に人間の食べ物であげていいもの「その他」編
それぞれ注意点がありますので、よく読んでおいてください。
「迷ったら与えない」、これを原則とすればいいですね。
食 材 |
ご飯 |
バニラアイス |
かき氷 |
ケーキ |
どら焼き |
お茶・健康茶 |
水道水 |
ジョア |
い・ろ・は・す |
エビオス錠 |
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