愛犬・愛猫がサンマを食べてもいいの?
<与えてよい量>
・犬(体重5kg):加熱して10g程度。
(『いぬのきもち』ベネッセより)
・猫(体重4kg):身をほぐして大さじ1杯程度。
※みりん干しは、ナトリウム(塩分)量が多すぎますので与えないように。
※サンマ(焼き)に含まれるカリウム量は、100g中290mgです。
猫にサンマのような青魚を食べさせてはダメと書かれている場合がありますが、次の点に注意すれば食べさせても大丈夫です。
犬も同じ注意が必要です。
・よく加熱して身の部分だけを与える。
・骨をしっかり取り除く。
・塩をふらない。
猫が魚を常食すると、イエローファットという病気になる可能性があるので注意しましょう。
イエローファットについてはこちらに詳しく書いています。
猫が魚を食べるときの注意点|猫=魚好きではない!
また、常温のまま保管していて、鮮度が落ちたけれど加熱すれば大丈夫だろうと思って食べさすと、ヒスタミン中毒を起こすことがあります。
ヒスタミン中毒に関しても、イエローファットについて書いた上記のページで説明しています。
スポンサーリンク
犬や猫がアニサキス症になることがあるの?
犬や猫もアニサキス症になることがあります。
症状としては、主に胃のけいれんや嘔吐です。
この症状は、アニサキスが死滅するまで続きます。
<アニサキスって何?>
アニサキスは、魚の内臓にいる寄生虫です。
特に、サバやサンマのような青魚に多いことが知られています。
人間の場合、国立感染症研究所によると、年間7,000件以上の発症例があると推計されています。
魚が死亡すると、内臓から筋肉に移動しますので、内臓を取り除いて生の身を食べるのも危険です。
よく加熱すれば大丈夫ですが、まれに、加熱によって死滅したアニサキスが体内に入ることで、アレルギー反応を起こすこともあります(アニサキスアレルギー)。
人間にアニサキスが寄生することはありませんが、犬・猫についてはよくわかっていません。
愛犬・愛猫が魚を食べて、お腹を床につけて動かなかったり、嘔吐を繰り返す場合は、動物病院に連れて行ってあげましょう。
スポンサーリンク
サンマの栄養分は?
「脂がのったサンマはおいしい」とよく言いますが、この脂は不飽和脂肪酸(ふほうわしぼうさん)のDHAとEPAです。
DHAは、脳細胞を活性化させると言われています。
EPAは、血液や血管の健康にさまざまな効果があります。
DHAとEPAの両方に、体内の悪玉コレステロールや中性脂肪を減らす働きがあります。
DHAとEPAは皮の下に多くあります。
サンマには、心臓や肝臓の機能を高めるタウリンが多く含まれています。
人間や犬はタウリンを体内でつくることができますが、猫はつくることができません。
ですので、猫にサンマを食べさせると効果的です。
その他、貧血予防・改善に役立つ鉄、免疫力を高める亜鉛などが含まれています。
大根に含まれるビタミンCは、鉄と亜鉛の吸収を高めます。
スポンサーリンク