猫が魚を食べるときの注意点|猫=魚好きではない!


 
「猫=魚好き」というイメージが強いですが、猫は本来、ネズミなどの肉を食べる生き物です。
 
「猫=魚好き」というのは、サザエさんの影響があると言われています。
 
「♪お魚くわえたドラ猫、追っかけて・・・♪」
 
 
しかし、猫が魚を食べてはダメということではありません。
 
ダメではありませんが、いくつか注意することがあります。
 
 

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猫が生の青魚を食べるときは注意が必要

青魚とは、全体が銀色で、背中が青く、身が赤い魚を指します。
 
次のような魚を青魚と呼んでいます。
 
・サバ
・サワラ
・アジ
・ブリ
・サンマ
・ニシン
・イワシ
・キビナゴ
・アジ
・トビウオ
 
<アニサキス症>
魚の内臓には、アニサキスという寄生虫がいます。
 
特に青魚に寄生しやすいと言われています。
 
魚が死ぬとアニサキスは、内臓から筋肉に移動していきます。
 
これを生のまま食べると、腹痛、嘔吐、下痢をなど起こすことがあります。
 
これがアニサキス症という病気です。
 
猫にも害がある恐れがありますので、生の青魚を与えないようにしましょう。
 
 
<アニサキスアレルギー>
アニサキス症は、食中毒と考えていいと思います。
 
アニサキスアレルギーは、アニサキスそのものにアレルギー反応を起こします。
 
アレルギーですので、さまざまな症状があります。
 
例えば、かゆがる、皮膚炎、下痢・嘔吐、食欲不振、などです。
 
切り身を十分に加熱してもアニサキスのアレルゲンが残っている場合がありますので、注意が必要です。
 
 

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<イエローファット>
青魚には、不飽和脂肪酸(ふほうわしぼうさん)が多く含まれています。
 
不飽和脂肪酸を摂りすぎると、猫の体の脂肪が酸化し、黄色く硬い脂肪のかたまりが、下腹部の皮下に蓄積することがあります。
 
この病気をイエローファット(黄色脂肪症)と言います。
 
痛みを伴いますので、触られるのを嫌がったり、歩行困難になることもあります。
 
 
<ヒスタミン中毒>
青魚に限ったことではありませんが、魚の鮮度が落ち、そのまま常温で置いておくと細菌が繁殖します。
 
細菌は、ヒスタミンという物質を増殖させます。
 
これを食べると、下痢や嘔吐、かゆみなどの症状を起こします。
 
ヒスタミンは加熱しても分解されませんので、鮮度が落ちたから焼いて猫に与えようという行為はNGです。
 
 
<魚アレルギー>
これも青魚に限ったことではありませんが、魚を食べることでアレルギー反応を起こすことがあります。
 
猫に関してはよく分かっていませんが、人の場合、どの魚を食べてもアレルギー反応を起こします。
 
猫が魚を食べて、かゆがったり、くしゃみ・鼻水、下痢、嘔吐などの症状をみせたら魚アレルギーの可能性があります。
 
 

まとめ

・猫に生の青魚を与えてはダメ!
 
・常温のまま置いていて、鮮度が落ちた魚を加熱しても与えてはダメ!
 
・特に青魚を常食すると、イエローファットという病気になる可能性がある。
 
 
<猫に魚を与えるなら・・・>
新鮮なものを十分加熱して、一切れの半分程度与えるのが基本です。
 
マグロの刺身などは、新鮮なものを!
 
参考:犬・猫が鱈(たら)を食べてもいいの?アレルギーは大丈夫?
 
 

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