生の卵白(白身)はダメ
生の卵白(白身)はダメだけど、常食した場合で、たまたま食べた場合は落ち着いてしばらく様子をみましょう。
生の卵白には、「ビオチン」の吸収を妨げる「アビジン」という物質が含まれています。「アビジン」を食べると、ビオチン欠乏症になります。
「ビオチン」は、ビタミンHとも呼ばれ、皮膚炎を防いだりする働きをします。「ビオチン」が欠乏すると、皮膚炎、食欲不振、唾液分泌、脱毛などを起こします。
この「ビオチン」を含む代表的な食材はなにかと言いますと、卵黄です。
卵には、「アビジン」と「ビオチン」という相反するものが含まれているのですね。
でも鶏卵は栄養たっぷりで、愛犬・愛猫の体にはよい食品です。
継続的に卵白を摂取しなければ影響がありませんので、目を離している隙に、卵白を食べてしまったからといって、慌てなくても大丈夫です。
こうすれば大丈夫
1.生卵の卵黄だけ与える
2.加熱する
「アビジン」は加熱すれば働きを失うので、ゆで卵やスクランブルエッグなど、加熱して与えれば大丈夫です。ゆで卵を与えるときは細かく刻んで下さい。
3.半熟卵や温泉卵
半熟卵や温泉卵でも問題はありませんが、まるまるつるっと飲み込むので、カットして与えましょう。まるまるつるっと飲み込むと、吐き出す可能性があります。
注意
※卵にアレルギー反応を示す犬・猫もいますので注意してください。
※病気による食事制限のある犬・猫の場合は獣医師と相談してください。
初めて卵を与えるとき
少しだけ与え、アレルギー反応がないか確認すること。アレルギーの症状としては、かゆがったりします。子犬・子猫は、まだ消化機能が未熟なので、卵がアレルギンになる可能性があります。
※1日に与える量は個体差がありますので、様子をみながら調整してください。
参考:犬…目玉焼き・ゆで卵なら、黄身1/10個分、白身1/3個分(『いぬのきもち』より)