愛犬・愛猫に与えてもよいトマトの量は?
・犬(体重5kg)…大15g程度、ミニトマトなら1個程度
・猫(体重4kg)…大1/16個、ミニトマトなら1個程度
(『いぬのきもち』『ねこのきもち』より)
皮はそのまま便といっしょに排出されますので、できるだけ皮を除きましょう。また、へたも取り除きます。
小型犬と猫の場合は、できるだけ細かく切ってあげましょう。
ミニトマトの場合は、丸呑みする可能性がありますので、必ず分割してください。
スポンサーリンク
トマトの種は?
トマトの種を取り除く必要はありません。
種を包んでいるゼリー状の部分には、ペクチンやグルタミン酸といったうま味成分が含まれています。
トマトの栄養分は?
トマトは、夏の水分補給に最適です。
トマトの赤い色は、リコピン(リコペン)という物質によるものです。
リコピンはβカロテンより強い抗酸化作用があり、ガン予防や老化防止に効果があると言われています。
リコピンは、加熱処理をしても効果が落ちないという利点があります。
またトマトには、強い抗酸化力があるビタミンC、貧血予防に効く葉酸(ようさん)が豊富に含まれています。
その他、体内の余分なナトリウム(塩分)を排出し、血圧を下げる効果のあるカリウム、タンパク質がエネルギーに変わるのを助けるビタミンB6なども含まれています。
スポンサーリンク
トマトジュースは?
原材料に食塩が含まれていますのでNGです。
食塩無添加のトマトジュースもありますが、売られているのは濃縮還元(のうしゅくかんげん)されたものがほとんどです。
濃縮還元とは、水分を蒸発させて体積を減らし、再び水分を加えて製品にするという方法です。
<なぜそんなことをするのでしょう?>
海外からトマトを輸入するときに、体積が少ない方が輸送コストを削減できます。
濃縮すると6分の1の体積になると言われています。
トマトそのものを輸入するより、コストが6分の1になりますね。
また、トマトそのものを輸送する際に、くさったり、つぶれたりすることが予想されますが、濃縮還元することでそれが防げるというメリットがあります。
つまり、濃縮還元と書かれているジュース類の原材料は海外製です。
しかし、日本で水分を加えてもどした場合、そのジュースは国内産と表記できます。
<濃縮還元の問題点>
・原産国がどこなのかわからない。
・日本の基準以上の農薬が使われている可能性がある。
・濃縮する際に加熱処理をした場合、栄養分が減ることがある。
ストレートジュースでも、ジュースにする際に、ビタミンCや食物繊維は減少します。
ピューレや缶詰は?
ピューレは、トマトを水で煮込んで作られます。
濃縮されたものが出来ますので、栄養価は高くなります。
しかし、商品によっては、塩分が加えられています。
缶詰には、トマトと缶の隙間にピューレが通常入れられており、また、酸味を出すためにクエン酸を添加されているものがあります。
よって、愛犬・愛猫に食べさせるなら、原材料をよく確認してください。
スポンサーリンク
トマトはナス科の野菜です。
アルカロイドとナス科については、「愛犬・愛猫が「ナスビ」を食べても大丈夫?」を参照してください。