犬や猫に「ごぼう」を食べさせない方がいいのに・・・


 
犬は、雑食傾向にあるとはいえ、猫と同じく肉食動物です。
 
肉食動物は、基本的に食物繊維の消化吸収が苦手。
 
特に、ごぼうには食物繊維が豊富に含まれています。
 
ごぼうの食物繊維量(100g中)
総 量:(生)5.7g (ゆで)6.1g
水溶性:(生)2.3g (ゆで)2.7g
不溶性:(生)3.4g (ゆで)3.4g
 
犬や猫が食物繊維をたくさん摂ると、消化不良を起こし、嘔吐・軟便・下痢の原因になります。
 
犬や猫が嘔吐や下痢をすると、人間が思っている以上に体力を使います。
 
しばらくいつものフードを食べなくなったり、ひどい下痢の場合は脱水症状を起こし命に関わると言っても、言い過ぎではありません。
 
 

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たくさん食べさせなければいいでしょう?

ごぼうはアク抜きをしますよね。
 
水につけている時間にもよりますが、水につけることで水溶性の食物繊維がごぼうから流れ出します。
 
残るのは、水に溶けない不溶性食物繊維。
 
普段、便がゆるい子は、腸の刺激が強すぎて下痢を起こします。
 
逆に、便秘気味の子は、不溶性食物繊維が便を押し出すのに役立ちますので、便秘が改善する可能性があります。
 
 

じゃぁ、アク抜きをあまりしなければいいんじゃない?

ごぼうのアクは、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸という成分です。
 
クロロゲン酸には強い抗酸化作用があり、老化や動脈硬化などを予防する効果が期待できます。
 
ごぼうを水にさらしすぎるとクロロゲン酸が流れてしまいますので、10秒ほど水にさらすだけで料理をするとよいとされています。
 
でもね、クロロゲン酸はコーヒーにも含まれている苦味成分なのです。
 
また、ごぼうには、タンニンという苦味成分も含まれています。
 
犬や猫が苦味をよろこぶと思います?
 
 

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<まとめ>
ごぼうを水にさらしすぎると、水にとける水溶性食物繊維が流れ出て、水にとけない不溶性食物繊維だけが残る。
 
通常、不溶性食物繊維だけを食べると、腸を刺激しすぎて下痢を起こす。
 
 
ごぼうを水にあまりさらさない場合は、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維が残るので、便通がよくなる。
 
また、健康によいクロロゲン酸も残る。
 
しかし、クロロゲン酸には苦味があるので、犬や猫はよろこばない。
 
 
<結論>
犬や猫に「ごぼう」を無理に食べさせる必要はない。
 
 
 

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