愛犬・愛猫が「ほうれん草」を食べても大丈夫?結石ができると聞くけど・・・

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ほうれん草に含まれるシュウ酸は、体内のカルシウムと結合してシュウ酸カルシウムとなり、結石が作られる原因になる可能性があります。
 
 

健康な犬・猫にほうれん草をたべさせても大丈夫だが・・・

常食させたり、過剰摂取させない限り、結石症の危険性をあまり心配することはありません。
  
しかし、高齢になると、尿が酸性に傾くことが多く、それによって尿路でシュウ酸とカルシウムが結晶化する可能性が高まります。
 
特に猫は、水分をあまり採りませんので、注意が必要です。
 
ほうれん草には、鉄分やβカロテンを多く含み、健康にはよい食べものですが、上記の理由から、おすそ分け程度ならよいとして、あえて与える必要はないと思われます。
 
 

ここまでの結論
・健康な犬・猫でも常食はダメ。
 
・高齢な犬や猫にはあえて食べさせない方がよい。
 
・おしっこの病気のある犬や猫には食べさせないこと。
 
・生涯を通して、腎臓の病気にかかる確率が高い猫には与えない方がよい。

 
 

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愛犬にほうれん草を与えてもよい量

犬(体重5kg)小さじ1杯、茹でて水洗いし、細かく刻む(『いぬのきもち』より)
 
※1日に与える量は個体差がありますので、様子をみながら調整してください。
 
ゆでて水洗いすれば、ほうれん草に含まれるシュウ酸の半分くらいはとけだします。
 
完全にほうれん草からシュウ酸をとるには、189.5 ℃まで熱する必要があります。
 
189.5 ℃まで熱すると、もうほうれん草でなくなるかもしれませんね。
 
 

ほうれん草は栄養タップリだけど・・・

ほうれん草の栄養素のトップにあげられるのは、βカロテン(べータカロテン)です。
 
βカロテンは、体内に入るとビタミンAとして働きます。
 
ビタミンAは、皮ふや粘膜をじょうぶにして免疫力を高めます。
 
また、活性酸素の発生をおさえる働きがありますので、ガンなどの病気を予防する効果が期待できます。
 
同じく抗酸化作用のあるビタミンCもほうれん草には多く含まれています。
 
 
βカロテンは油に溶けやすいという性質があります。
 
なので、油で炒めると、腸での吸収率が高まります。
 
 
まだまだほうれん草には、他の栄養分がタップリ含まれています。
 
しかし、ほうれん草を食べるメリットを栄養分から書いても、それは人間の栄養学にすぎません。
 
犬や猫の栄養学は、まだまだ未熟なので、人間の栄養学を基準にするしかありません。
 
 
なので、少しでも問題のある食べ物は、あえて与えない。
 
(絶対に与えてはダメな食材以外で)ほしがるなら、おすそ分け程度。
 
これを守っていれば、愛犬・愛猫は長生きします。
 
 

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高齢な犬・猫の場合の考え方

シニア犬・猫と呼ばれるようになるのは、7歳以降です。
 
7歳といえばまだまだ元気ですよね。
 
11、12歳となると、高齢犬・猫と呼ばれるようになります。
 
高齢犬・猫となると、ごはんを食べてくれないということがしばしば起こります。
 
しかし、犬・猫にはあまりよくない食材でも興味を示して食べることがあります。
 
これをきっかけとして、いつものフードを食べる場合があります。
 
ですので、何でもダメ、ダメ、ダメとせずに、あまり食べなくなった高齢な犬・猫の場合は、ダメな食材でも興味をもったら少し食べさせるという対応でいいと思います。
 
まだ元気なわんこ、にゃんこを飼っている方は、食べないときでもこれなら食べるという食材を将来のために見つけておきましょう。
 
 

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ほうれん草、ホレンソウ、ホウレン草、菠薐草
 

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