チーズは大別して、ナチュラルチーズとプロセスチーズに分けられます。
愛犬・愛猫に与える場合は、ナチュラルチーズを選びます。
下の表にあるのは、全てナチュラルチーズです。
ナチュラルチーズとプロセスチーズの違いや、なぜナチュラルチーズを選ぶのか、などについては後で説明しています。
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チーズ好きな愛犬・愛猫におすすめなチーズ
ナトリウム、脂質の量からおすすめなのは、次の3つです。
・カテージチーズ
・モッツァレアチーズ
・リコッタチーズ
付け加えるなら、次の2つです。
・クリームチーズ
・マスカルポーネチーズ
5つともフレッシュタイプと呼ばれているチーズです。
乳に乳酸菌か酵素を加えて固め、水分(ホエイ)を取り除いたものが、フレッシュタイプのチーズです。
<愛犬・愛猫に与えてよいチーズの量は?>
・犬(体重5kg):小さじ2杯程度。
・猫(体重4kg):小さじ2杯程度。
ナトリウム mg |
食塩相当 g |
カルシウム mg |
カリウム mg |
リン mg |
カロリー kcal |
タンパク質 g |
脂質 g |
|
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
エダム | 780 | 1.98 | 660 | 65 | 470 | 356 | 28.9 | 25.0 |
エメンタール | 500 | 1.27 | 1200 | 110 | 720 | 429 | 27.3 | 33.6 |
カテージ | 400 | 1.01 | 55 | 50 | 130 | 105 | 13.3 | 4.5 |
カマンベール | 800 | 2.03 | 460 | 120 | 330 | 310 | 19.1 | 24.7 |
クリーム | 260 | 0.66 | 70 | 70 | 85 | 346 | 8.2 | 33.0 |
ゴーダ | 800 | 2.03 | 680 | 75 | 490 | 380 | 25.8 | 29.0 |
チェダー | 800 | 2.03 | 740 | 85 | 500 | 423 | 25.7 | 33.8 |
パルメザン | 1500 | 3.81 | 1300 | 120 | 850 | 475 | 44.0 | 30.8 |
ブルー | 1500 | 3.81 | 590 | 120 | 440 | 349 | 18.8 | 29.0 |
マスカルポーネ | 35 | 0.09 | 150 | 140 | 99 | 293 | 4.4 | 28.2 |
モッツァレラ | 70 | 0.18 | 330 | 20 | 260 | 276 | 18.4 | 19.9 |
やぎ | 480 | 1.22 | 130 | 260 | 270 | 296 | 20.6 | 21.7 |
リコッタ | 150 | 0.38 | 340 | 210 | 200 | 162 | 7.1 | 11.5 |
各成分は、100gあたりの量です。
食塩相当量の計算式:ナトリウム(mg)×2.54÷1000=食塩相当量(g)
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犬・猫の1日の食塩摂取量の上限は?
「犬や猫にしらす・ちりめんじゃこを与えてはダメだと言ってるのに」でも塩分について書きましたが、少し視点を変えると次のようになります。
厚生労働省は、2015年、食塩の1日の摂取量の目標を次のように定めています。
・18歳以上の男性:8.0g以下
・18歳以上の女性:7.0g以下
成人男性の体重の基準を60kgとすると、その10分の1の体重6kgの成犬は、0.8gが1日の食塩の摂取量の上限になります。
さらに、『飼い主のためのペットフード・ガイドライン』環境省(2009年)には、「一般的に、犬や猫が1日に摂る食塩の量は人間の1/3程度でよいといわれています。」と書かれています。
ということは、0.8gの3分1で約0.27gが、成犬(体重6kg)の1日の食塩の摂取量の上限になります。
<食塩の量の目安>
環境省の「犬や猫が1日に摂る食塩の量は人間の1/3程度でよい」の根拠が明確でないので、だいたいの目安は次のようにするといいでしょう。
人間が食べている食材を愛犬・愛猫にあげるときは、100gあたりの食塩の量が1g以下であることが目安です。
(もちろん、犬や猫が食べても大丈夫な食材に限ります。)
つまり、食材に含まれる食塩の濃度は1%以下です。
ナトリウムの量で言うと、約400mg以下です。
食品に含まれているナトリウムの量を調べるには、文部科学省の「食品成分データベース」が便利です。
>>>https://fooddb.mext.go.jp/
また、食品成分表を掲載した書籍が売られていますが、その元になっているのが、文部科学省の「日本食品標準成分表 七訂」です。
>>>http://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/1365419.htm
うちのわんこは体重が10kgだからもっと上限をあげてもいいんだ、ということにはなりませんので注意してください。
ナチュラルチーズとプロセスチーズの違い
ナチュラルチーズは、牛やヤギなどのミルクを乳酸発酵した後、高温で加熱処理をしていないチーズです。
プロセスチーズは、ナチュラルチーズを原料に、乳化剤を加えて加熱し、溶かして冷やし固めたチーズです。
プロセスチーズには、スライスチーズ、6Pチーズ、さけるチーズ、キャンディチーズなどがあります。
<なぜ犬・猫にはナチュラルチーズがいいのか>
プロセスチーズは、加熱処理をしますので、乳酸菌や酵素が死滅してしまいます。
また、添加物などを加えて加工処理されています。
生きた乳酸菌や酵素を愛犬や愛猫にはあげたいですよね。
乳酸菌が腸内に入ると、善玉菌のエサになり腸内環境がよくなります。
腸内環境がよくなれば、さまざまな病気を予防することがきでいます。
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