ナスビは、90%以上が水分ですが、できれば犬・猫に与えない方がよい食べものです。
愛犬・愛猫にナスビをできれば与えない方がよい理由
ナスビはアクの強い食材です。
・アクによってアレルギー反応を起こす場合があります。
症状としては、口の中がはれたり、かゆがったりします。
・また、アクの正体はクロロゲン酸という物質ですが、クロロゲン酸はカルシウムと結合すると尿石症になる確率が高まります。
・さらに、クロロゲン酸はカルシウム以外にもさまざまな金属と結びつく性質がありますので、鉄分やビタミンB1の吸収をさまたげるという報告があります。
・そして、ナスにはアルカロイドという成分が含まれていて、摂取すると嘔吐や下痢、アレルギーの原因になる可能性があります。
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野菜が食べられなくなる人も・・・
この節は人間の話です。
アルカロイドという物質は、ナス科の野菜に含まれています。
その代表なのが、ナスビ、トマト、ピーマン、ジャガイモ、トウガラシです。
これまでずいぶん食べてきた野菜ばかりですね。
実際は、例えばトマトを一度に大量に食べない、あるいは常食しないことによって、アルカロイドからの害を無意識に防いでいます。
しかし、アルカロイドに敏感な人は、少量でも体に何らかの異変を起こします。
ナス科の野菜と、乾癬(かんせん)という皮ふ病、関節炎、アレルギーとの関連性が、フロリダ大学のノーマン・F・チルダース博士によって指摘されています。
さて、犬や猫の場合ですが、ナス科の野菜と関節炎や皮膚病との関連がある以上、これらの病気をかかえている犬・猫には食べささない方がよいと思われます。
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ナスビを愛犬・愛猫に与えるなら
愛犬・愛猫が欲しがる場合があると思います。
与えるなら次のようにしましょう。
・水にさらしてアク抜きをする
・ゆでて味付けをしない
・細かく切る
専門雑誌『いぬのきもち』、『ねこのきもち』によれば、犬は与えてはいけない食材として×印が、猫は△印がついています。
最近は、猫も×印になっているかもしれません。
猫(体重4kg)は、上記に注意して小さじ1杯程度となっています。
少しあげただけで、重篤なことにはなりませんので、おすそ分けとして、飼い主さんとペットが一つのものを分け合うというのはいいことだと私は思います。
ちなみにナスビの栄養分は?
最初に書いたように、90%以上が水分です。
ナスビは紫色をしていますが、これはナスニンとヒアシンというポリフェノールの一種によるものです。
これらはアントシアニン系ですので、目の疲労回復や目の機能を正常にする効果が期待でします。
また、抗酸化作用とともに、血栓ができるのを防ぐ効果も期待できます。
ナスニンは皮に含まれているので、皮付きで調理しましょう。
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