愛犬・愛猫がプルーンを食べたけど毒だったの?ドライフルーツは?


 
犬・猫が、床に落ちていたの食べてしまったというのはよくあることです。
 
プルーンのドライフルーツを拾って食べたので、あわててネットで調べると、「毒」「ダメ」「動物病院へ」なんて書いてあると、ビックリしますよね。
 
 
まずは落ち着きましょう。
 
・果肉だけならOK
 
・種、葉、茎には有害物質が含まれているのでダメ
 
愛犬・愛猫が、プルーンまたはドライプルーンの種ごと食べてしまったら動物病院へ
 
 

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プルーンの果肉だけ食べたのなら大丈夫

愛犬・愛猫が、プルーンの果肉だけ食べたのなら大丈夫です。
 
果肉には毒性がありません。
 
また、プルーンの種なしドライフルーツを食べた場合も大丈夫です。
 
あくまで、たまたま食べた場合です。
 
 
プルーンはブドウ科ではなくバラ科サクラ属の果物です。
 
桃、梨、サクランボなどもバラ科サクラ属の果物です。
 
これらの種の中心には、仁(にん)とよばれる部分があります。
 
この仁の中にアミグダリンという有害物質が含まれています。
 
アミグダリンそのものには毒性はありません。
 
 
しかし、アミグダリンは、胃酸によって分解されると、毒性の強いシアン化水素(青酸)を発生させます。
 
これにより、中毒症状を起こす可能性があります。
 
主な中毒症状としては、嘔吐や下痢です。
 
食べた量にもよりますが、呼吸困難やショック症状を起こしたという事例が報告されています。
 
※種を除いて「種なしプルーンのドライフルーツ」としてが売られているのがありますが、種のかけらが入っていることがありますので注意してください。
 
 

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種、茎、葉に気をつければ普通に食べさせてもOK?

プルーンには、カリウムが多く含まれていますので、食べさせない方が無難です。
 
カリウムの量は100g中732mgで、これはバナナの約2倍です。
 
血中のカリウムの値が高い犬・猫、腎臓病の犬・猫はNGです。
 
通常は、腎臓が体内のカリウムの量を調整し、余分なカリウムは尿と一緒に体外に出します。
 
しかし、腎臓の機能が低下していると、これが困難になり、体内にカリウムが蓄積され、不整脈や心臓が停止するといったことが起こります。
 
代謝性アシドーシスという、血液が酸性に傾き、体内の二酸化炭素が増えることで酸欠状態になる病気を併発する恐れもあります。
 
健康な犬・猫でも、高カリウム血症の引きがねになりかねませんので、カリウム量が多いプルーンを食べさせない方がよいです。
 
 
また、食物繊維も多く(100g中7.1g)、水に溶けやすい水溶性食物繊維と水に溶けにくい不溶性食物繊維が含まれています。
 
人間が食べると、便秘の解消や整腸作用が期待できます。
 
しかし、犬・猫が食べると、下痢を起こす可能性が高いと思われます。
 
 
ドライプルーンは、砂糖漬けで乾燥させていることがあるります。
 
その場合、糖度が高くなるのでドライプルーンを食べさせてはダメです。
 
 
<ミキプルーンはどうなの?>
ミキプルーンは、カリフォルニア産の乾燥プルーンからエキス分を抽出した、人間用の栄養補助食品です。
 
含有成分:カロテン、ビタミンB1・B2・B6、ナイアシン、パントテン酸、カリウム、リン、カルシウム、マグネシウム、鉄
 
カリウム量は、100g中約182mgです。
 
着色料・保存料は使用していないとのことです。
 
人間にとっては、ビタミンやミネラルが豊富なので健康によい食品ですが、犬や猫にとってはミネラル類が多いのでNGです。
 
 

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