一緒に暮らしている犬のドッグフードを取って食べたなど、少々のことは大丈夫ですが、常食させることはダメです。
猫にドッグフードを与え続けるとタウリン欠乏症に
犬や人間はタウリンを体の中で作れますが、猫は自分の体でこのタウリンを作ることができません。
猫が、タウリンが不足すると、目の障害や心臓疾患を引き起こすことがあります。
ですので、キャットフードには、タウリンを含む食材が使われているか、後からタウリンが添加されています。
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タウリンとは
タウリンは、主に魚介、特に貝類(カキなど)やいか、たこ、魚の血合いなどに多く含まれるアミノ酸です。
タウリンは肝臓を形作っている肝細胞が弱ってくると、速やかに再生を促し肝臓の機能を正常に戻してくれます。
肝機能が正常に働いていると、肝臓で作られる胆汁によって、コレステロールの消費を促進し、血液中のコレステロール値を下げたりします。
じゃあ、猫に魚介類を与えさえすればいいんじゃない?
猫に魚主体の食事を与え続けると、黄色脂肪症(イエローファット)という病気になる恐れがあります。
マグロ、カツオなどの赤身魚やアジ、サバなどの青魚に含まれている「不飽和脂肪酸(ふほうわしぼうさん)」によって脂肪が酸化して黄色く硬い脂肪の塊が下腹部の皮下に蓄積する病気です。
痛みを伴い、触られるのを嫌がり、歩行困難になることもあります。
繰り返しになりますが、常食させた場合ですので、タイ、赤身マグロ、カンパチ、サケといった魚は、猫にとってタンパク源になります。
これらの魚は、新鮮なら生で食べさせるても大丈夫です。
エビやカニといった甲殻類は、肝臓に毒素を蓄積します。
この毒素は加熱してもなくならず、猫が摂取すると、毒性が増し、嘔吐や下痢といった中毒症状を起こす恐れがあります。
貝類を猫が摂取すると、光線過敏症という病気になる可能性があります。
イカやタコを猫が生で食べると、毒素によって嘔吐や下痢といった中毒症状を起こす恐れがあります。
にぼしやしらすには、リンやマグネシウムも多く含まれているため、食べ過ぎると尿石症の原因になります。
原料に魚が含まれている最近の日本のキャットフードには、黄色脂肪症を予防するビタミンEが配合されていますので、心配はいりません。
ただし、信頼のおけるメーカーのものを選びましょう。
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