犬(体重5kg):生で20g程度。
猫(体重4kg):刻んで一口程度。
(『いぬのきもち』『ねこのきもち』ベネッセより)
※個体差がありますので、初めて与えるときは様子をみながら与えてください。
この子が食べているリンゴの量で30g程度です。
(音声とBGMが流れています。)
細かく刻まないのなら、この飼い主さんのような与え方が理想的です。
一切れをそのまま与えると、のどに詰まらせる危険があります。
「マテ」をまぜながら、うまくしつけの訓練をしていますね。
トイプードルの頭のよさがよくわかる、いい動画です。
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愛犬・愛猫にリンゴを与えるときの注意点
皮をむいて、芯や種を除いた可食部だけを与えるようにしましょう。
日本産の場合、残留農薬やポストハーベスト(収穫後に使用する殺菌剤や防カビ剤)について厳しい基準があります。
しかし、これは人に対してであって、ペットのことは考えられていません。
洗えば表面の残留農薬などは落ちますが、皮にしみこんだものまでは落ちません。
人間は大丈夫でも、ペットも大丈夫とは言えません。
ですので、皮は必ずむくようにしましょう。
リンゴを愛犬・愛猫に与えたときの効果
リンゴには食物繊維が多く含まれています。
食物繊維の水溶性(水に溶ける)であるペクチンは、軟便や下痢を解消する可能性があります。
また、食物繊維の不溶性(水にとけない)であるリグニン、セルローズは、便秘を解消する可能性があります。
つまり、リンゴの食物繊維は、軟便、下痢、便秘のいずれにも効果があると言えます。
健康で長生きするペットは、いい便をするということです。
下痢の場合、出し切ろうとしますので、それだけ体力が奪われ、一気に老けてしまうことがあります。
また、便秘の場合は、便を出すためにきばりますので、血圧が上がりすぎて倒れたり、脳内出血を起こしたりします。
お尻をあげて、数秒後、ツルンッと出るのが理想的です。
果肉には、ビタミンC、フラボノイド、カテキン、プロシアニジンなどの抗酸化作用のある物質が含まれていますので、若い細胞を守り、老化防止の効果があります。
その他、クエン酸やリンゴ酸の酸味の香りが、食欲を増進させます。
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リンゴのアレルギーについて
リンゴを食べて、口のまわり・口の中・のどなどがはれたり、口のまわりをかゆがったりする場合は、口腔アレルギー症候群(こうくうアレルギーしょうこうぐん)の可能性があります。
口腔アレルギー症候群は、人間の場合、花粉症の方が発症することが多いので、犬・猫も同様かもしれません。
口腔アレルギー症候群は治らないと言われていますので、今後リンゴを食べさせないようにしましょう。
重症になると、呼吸困難を引き起こします。
リンゴを食べさせたら下痢をした場合
ひどい下痢の場合、すぐに動物病院につれて行きましょう。
下痢が原因で脱水症状を起こしているはずですので、点滴と投薬(下痢止め)で治療することになります。
すぐにつれて行けない、動物病院が休みの日なら、なんとか水を飲ますようにします。
水分が体に吸収しやすいようにするには、経口補水液(けいこうほすいえき)が最適です。
経口補水液は、ドラッグストアなどで売られています。
有名なのは、所ジョージさんがCM出演している「OS-1」。
<緊急 経口補水液の作り方>
動物病院は休み、ドラッグストアは閉まっているときは、ポカリスエットを飲ませるのもアリです。
または、次のレシピで経口補水液を作ることができます。
・水:1L
・砂糖:40g
・塩:3g
量は正確に量ってください。
こんなときのために、シリンジ(針のついていない注射器)を常備しておきましょう。
シリンジを口の正面から入れるとむせますので、口の横(口角あたり)から入れるようにします。
シリンジがない場合は、脱脂綿などに湿らせた水などを口にあててしぼれば、飲んでくれます。
リンゴジュースを飲ませてもいいの?
リンゴ果汁100%、濃縮還元ジュースなら、カロリーと糖質は実物のリンゴとほぼ同じなので飲ませても大丈夫です。
与えるとすれば、体重5kgで、大さじ1杯程度です。
その他の果汁入りや果汁10%などのリンゴジュースは飲ませないようにしましょう。
糖質が多すぎるのと、甘いものを覚え他のものを食べなくなる可能性があります。
リンゴをすって与えても大丈夫?
まず、リンゴが変色しないように、塩水につけたものを与えてるのはNGです。
リンゴをするとすぐに茶色に変色しますよね。
これは、リンゴに含まれているポリフェノールが空気に触れることによって酸化するからです。
ポリフェノールには、抗酸化作用が期待できますので、酸化してしまっては抗酸化作用が期待できません。
※抗酸化作用:活性酸素が細胞を攻撃するのを防ぐ作用
また、リンゴをすったらすぐに与えるようにしましょう。
しばらく置くと、雑菌が繁殖します。
その他の栄養分には、リンゴをすってもあまり影響がありませんので、食欲不振や病気の犬・猫に最適です。
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