雑誌『いぬのきもち』『ねこのきもち』には、次のように書かれています。
犬:体重5kgの犬なら、「生で20g(小さないちご1粒程度)」。
猫:体重4kgの猫なら、「1粒の半分程度」。
へたの部分は取り除いてあげましょう。
下の写真のような大きさのイチゴで、ヘタを除くと1個14gほどです。
ちょうどこの子が食べているイチゴで、14~15gです。
この動画のように、飼い主さんが手で持って与えるのはいいのですが、かまずに飲み込むとのどに詰まらせる危険がありますので、注意しましょう。
小さく切ったイチゴをあげるといいですね。
<表面のツブツブは食べてもだいじょうぶなの?>
表面のツブツブを食べても問題はありません。
イチゴのツブツブは、痩果(そうか)と呼ばれ、イチゴの本当の果実です。
じゃあ、赤い実、私たちが果実だと思って食べている部分は何かといいますと、痩果を育てるためのクッションの役割をしている花托(かたく)・偽果(ぎか)よ呼ばれる部分です。
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愛犬・愛猫がイチゴを食べるとこんないいことが・・・
イチゴには豊富なビタミンCが含まれています。
人間が小ぶりのイチゴを10個食べると、1日分のビタミンCが補えると言われています(『食材事典』Gakken)。
なので、体重5kgの犬が1日にイチゴ1個食べると、1日分のビタミンCが補えると思われます。
ビタミンCには、抗酸化作用があり、老化防止や動脈硬化の予防に役立ちます。
犬や猫は、ビタミンCを自分でつくれるので必要がないと言われることがあります。
しかし、幼犬・幼猫、老犬・老猫、妊娠中(授乳中)の犬・猫、体重が7kg以上の子には、食べ物から補給する必要があります。
健康な成犬・成猫でも、運動やストレスによってビタミンCが失われますので、与える必要があるかもしれません。
ビタミンCは、水に溶ける水溶性ビタミンですので、摂りすぎても余分なものはオシッコといっしょに出ていきます。
<イチゴのその他の効能>
・コラーゲンの生成をうながし、健康な皮膚をつくる。
・貧血の予防と改善
・カリウムによる塩分排出
・整腸作用
・眼球疲労の回復
・キシリトールによる虫歯予防
イチゴにキシリトールが含まれているけど大丈夫?
イチゴの甘みは、キシリトールによるものです。
イチゴに含まれるキシリトールは微量ですので、イチゴを大量に、常食しなければ大丈夫です。
キシリトールの危険性については、こちらを参照してください。
>>>愛犬・愛猫が「キシリトール」入りの食品を食べても大丈夫?
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イチゴから歯周病治療薬がつくられたと聞いたけど・・・
「インターベリーα」という薬です。
患部にぬれば、5週間ほどで完治するようです。
「インターベリーα」は、イチゴを原料としており、イチゴを遺伝子組み換え(GM)技術によって開発されました。
犬の歯周病は、全身麻酔をして歯垢を削るしかなかったのですが、ぬるだけですので、全身麻酔の危険から開放されます。
犬の8割が歯周病にかかるといわれています。
歯周病は、口臭や心臓疾患に影響を与えますので、特にマズルの長い犬は、幼犬のときから歯磨きの習慣をつけるようにしたいですね。