犬や猫に注意の多いアーモンドをなぜ食べていいと言うの?


 
まず、テーブルに置いていた・床に落ちていたアーモンドを愛犬・愛猫が食べたので、心配でこのページをご覧になっている方は安心してください。
 
アーモンドには、食べて死に至るような有毒性はありません。
 
しばらく様子をみて、何事もなく元気にしていれば大丈夫です。
 
一度だけ吐いて、その後元気な場合も問題はありません。
 
嘔吐を繰り返すようでしたら、動物病院へ連れて行きましょう。
 
嘔吐の原因は、後で説明します。
 
 
下痢をして水を飲まない、フードも食べない場合は、動物病院へ連れて行きましょう。
 
水もフードも口にしない期間が、3日以上続くと危険だと、かかりつけの獣医さんはおっしゃっていました。
 
下痢をして水を飲まないと、脱水症状を起こしているはずです。
 
※ペニトリウムAという成分が、パンティングや痙攣を引き起こすと書かれているサイトがあります。海外のサイトも調べてみましたが、これに関しては不明です。そもそもペニトリウムAという成分が存在するのでしょうか?
 
 

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犬や猫がアーモンドを食べていいとなぜ言うの?

犬や猫が「アーモンドを食べてもいいけれど、注意することがあります。」と書いて、注意事項をだらだら述べているサイトがいくつかあります。
 
それだけ注意しなければならない食べものを「食べてもいい」となぜ書くのでしょう?
 
 
【犬や猫にアーモンドを食べさせるときの注意事項】
・のどに詰まる危険性
 
・消化不良を起こす危険性
 
・下痢・嘔吐を起こす危険性
 
・膵炎を引き起こす危険性
 
・結石症を引き起こす危険性
 
・塩分の問題
 
・肥満の問題
 
ざっと書き出しただけでも、これだけの危険性・問題があります。
 
これをわざわざ無塩無添加のアーモンドを選び、砕いて小さくしてまで食べさせるメリットはあまりありません。
 
 
<のどに詰まらせる>
犬の場合は、基本的に食べ物を噛まずに飲み込みますので、のどにアーモンドを詰まらせる可能性があります。
 
小型犬ほどその危険性が高まります。猫の場合も同様です。
 
 
<消化不良・下痢・嘔吐>
アーモンドは硬く、食物繊維も豊富なので、消化不良を起こします。
 
消化不良を起こした場合は、下痢を引き起こします。
 
アーモンドはバラ科の植物なので、アミグダリンという有害物質が含まれています。
 
アミグダリンは、胃酸で分解されると、毒性の強いシアン化水素(青酸)を発生させます。これが嘔吐の原因です。
 
 
<膵炎を引き起こす危険性>
アーモンド(乾燥)には、100g中51.8gも脂質(脂肪)が含まれています。
 
これにより急性膵炎(すいえん)を引き起こす可能性があります。
 
脂肪が慢性膵炎を発症させるメカニズムは明らかになっていませんが、膵炎の前兆として、嘔吐、下痢、食欲不振、嗜眠(しみん)があげられます。
 
※嗜眠:高熱や重症のために眠ったような状態になること。
 
 
<結石症を引き起こす危険性>
アーモンド(乾燥)には、リンが100g中460mgと比較的多く含まれています。
 
リンを過剰摂取すると、結石症の原因になります。
 
腎臓病の犬や猫にアーモンドを食べさせると、悪化する可能性があります。
 
 
<塩分の問題>
生を乾燥させただけのアーモンドには、100g中1mgのナトリウムが含まれています。
 
1mgのナトリウムを食塩相当になおすと、0.00254gとなり、ほとんど食塩は含まれていないと言っていいでしょう。
 
しかし、味付けされたアーモンドは塩分が多くなりますので、特に心臓病の犬や猫に与えないようにしましょう。
 
 
<肥満の問題>
アーモンドなどのナッツ類は脂質が多く、少量でもカロリーオーバーで肥満の原因になります。
 
 

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