愛犬・愛猫にも滋養強壮をとお考えだと思います。
なので、長芋や山芋をとろろにしてあげたいと思うのは普通のことです。
しかし、よく書かれているように、ヤマイモを調理したり食べたりすると、痛みや痒みを感じることがあります。
犬や猫も同様に、口の周りの痒みやのどの痛みを感じる可能性があります。
なので、長芋や山芋はできればさけたい食材です。
健康な犬・猫なら、長芋や山芋の栄養素に問題はありません。
しかし、犬や猫にとって食事は一番の楽しみです。
楽しみの食事で、不快感をもってしまったら、今後の食事に影響することがあります。
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病気の犬・猫に影響を与える長芋・山芋の物質
<とろろを吐いてしまった>
飼い犬が、とろろ芋を食べて吐いたと書かれているブログがありました。
とろろを食べて吐いた場合、ヤマイモに含まれるアセチルコリンという物質により、アレルギー反応を起こしている可能性があります。
※正しくは、アセチルコリンによるものは、アレルギー類似の反応と言います。
吐いた後、落ち着いているのなら大丈夫ですので、今後は与えないようにしましょう。
しかし、皮ふなどに異常がみられる場合は動物病院へ。
吐く以外にも、痒みの原因になります。
<カリウム>
ヤマイモにはカリウムが多く含まれています。
・長芋:430mg/100g
・山芋(自然薯):550mg/100g
血中のカリウムの値が高い犬や猫は、注意が必要です。
血中のカリウムの濃度が高くなると、不整脈を起こし、心臓が停止するという最悪の事態が起こります。
また、代謝性アシドーシスという合併症を引き起こす危険性もあります。
代謝性アシドーシスというのは、血液が酸性に傾くことで体内の二酸化炭素量が増え、酸欠状態になる病気です。
症状としては、過呼吸や嘔吐を繰り返します。
通常、カリウムは、体内で増えたナトリウム(塩分)の排出を促したり、血圧の上昇をおさえる働きをします。
<血液中のカリウム濃度が高くなる原因>
血液中のカリウム濃度が高くなる高カリウム血症は、腎機能の低下が主な原因です。
腎機能の低下の要因として、カリウムの排出を阻害する薬の服用があげられます。
また、高カリウム血症は、カリウムを多く含む食事も原因になります。
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長芋・山芋で痒みやチクチクする理由
ヤマイモには、シュウ酸カルシウムという物質が含まれています。
シュウ酸カルシウムの結晶は、先のとがった針のような形をしているため、チクチクといった痛みや痒みを感じさせます。
針のような結晶がシュウ酸カルシウムです。
痛みを感じるはずですね。
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